スピノザの「エチカ」は難しい感じがして未読なのだが、國分功一郎さんの解説は解り易かった。第4回の《何かを認識する時には自分も変わらなければならない》、《自分が変容する事によって到達出来るものがある》《真理は体得するもの》《何かを認識すると言う事は自分の認識する能力も認識する》といった感じの事が重要な感じがする。第4話で《自転車に乗れるようになる事》の例えが解りやすかった。
メモ
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- 國分功一郎さん
- 第1回「善悪」
- スピノザ哲学はOSが違う
- 自分のOSと何処が違うのか?
- 倫理学
- エートス 棲家
- 幾何学
- 神とは絶対に無限なる実有
- 神は無限。それは有限なはずが無い
- 神は宇宙に近い
- 神即自然
- 無神論に近い。汎神論
- アインシュタイン「私はスピノザの神を信じる」
- エチカは最初から読まなくて良い。第4部から読む
- 善悪の定義
- 一般的観念
- 善悪は比較でしか存在しない。善悪は組み合わせの結果である
- 活動能力がどうやったら高まるか?
- 第2回「本質」
- コナトゥス(努力) 自分の存在を維持しようとする力。ホメオスタシスと似ている
- ポイントは、これを本質としているところ
- 本質が力
- 「欲望」という本質
- 変状
- 喜び、悲しみ、欲望が人間の基本的な感情
- コナトゥス(努力) 自分の存在を維持しようとする力。ホメオスタシスと似ている
- 第3回「自由」
- 一般的な自由のイメージを疑う
- 自由な意志は存在しない。
- 欲望の原因は意識出来ない
- 自己の本性にのみによって存在し自己自身のみによって行動に決定されるものは自由であると言われる
- 一定の様式において存在し作用するように他から決定されるものは必然的である、あるいは強制されると言われる
- 本性に上手く従っている時が自由。制約に上手く従って生きている時が自由
- 武道をやっている人はスピノザが言う自由は理解し易い
- 自由の逆はその人が持っている必然性が踏み躙られた状態
- 強制
- 受動と能動
- 受動 自分以外の本性、力を原因とする
- 能動 自分の本性、力を原因とする
- 第4回「真理」(最終回)
- 何かを正確に認識する
- 数学の証明の感覚
- 真理が真理の基準
- 真理の基準を真理の外側に立てられない
- スピノザの真理は正しさを検証出来ない
- スピノザの反対がデカルト
- スピノザは真理と私自身との関係を考える
- 何かを認識する時は自分も変わらなければならない
- 自分が変容する事によって到達出来るものがある
- 真理は体得するもの
- 真理は自分で体験、体得するしかない
- 物を認識するというという事は自分の認識する能力も認識する
- 理性に導かれる人間は恐怖によって服従に導かれる事が無い
- 自分の事を大切に出来る人は他人の事も大切に出来る
- スコレー、暇、ゆとり。自分を見つめ直す時間が必要
スピノザ『エチカ』 2018年12月 (100分 de 名著)
本ページの情報は2022年2月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにて ご確認ください