「100分de名著 サルトル“実存主義とは何か”」の視聴後、とりあえず通読。
「実存は本質に先立つ」という定式は気になっている。「投企」「他者のまなざし」等についても整理出来た感じはする。
「自由」や「拘束」については思っていた事に近い感じがする。
サルトルについては、ぼんやりと少しずつ見えてきた感じはする。
また、所々、読み直してみようと思う。
メモ
- 二つの定式
- 実存は本質に先立つ
- 実存とは、この世界に現実に存在するという事
- 本質とは目に見えないもので、物の場合は、その物の性質の総体
- 素材、作成過程、用途 等
- 人間は先に実存し本質は自分自身で作る
- 自らを作るという事は未来に向かって自らを投げ出す事。「投企」
- サルトルは実存主義を「キリスト教的実存主義」と「無神論的実存主義」に分けている。両者の共通点は「実存は本質に先立つ」
- 人間は自由の刑に処せられている
- 「自由そのもの」として世界に投げ出された人間は自分の価値を自分自身で決めなければならない
- 世界の中に投げ出されたからには、人間は自分の行為一切について責任がある
- 神は存在しないから自分の行動を正当化する理由として神を呼び出す事は出来ない
- 卑劣漢は自分を卑劣漢にする。英雄は自分を英雄にする。「人間の運命は人間自身の中にある」
- 音楽という秩序の世界に入る事によって不条理な偶然性の世界から脱出出来る
- 実存は本質に先立つ
- 地獄とは他人の事
- アンガジュマン(engagement) 動詞形 engager(アンガジェ) 自分を拘束する、巻き込む、参加させる
- 例 結婚 他人をも拘束する行為、ひいては人類全体を拘束
- 英語の engagement 婚約。commitment
- 相互主体性(主観性)
- 他人の自由を目的とするのでなければ自分の自由を目的とする事が出来ない
- 他者の眼差し
- 存在は「即自」と「対自」
- 他人との関係は「対他存在」
- 眼差しを向ける事は他有化。「他有化」の原語はaliénation(アリエナシオン)で普通は「疎外」と訳される
- アンガジュマン(engagement) 動詞形 engager(アンガジェ) 自分を拘束する、巻き込む、参加させる
NHK「100分de名著」ブックス サルトル 実存主義とは何か