「100分de名著 スピノザ “エチカ”」のテキストに相当する本のようなので通読してみた。改めて書籍の形で読むと理解が深まる感じがする。
スピノザについては《真理の外側に真理の基準は無い》、《真の観念を有していると、それが真だと解る》という点が興味深い。あとは、この本のタイトルにある「自由」についての解釈が興味深い。
難解な感じがして未読だったスピノザの「エチカ」に挑戦してみようと思う。
メモ
- コナトゥス 自分の存在を維持しようとする「力」
- コナトゥスが、その物の本質
- 古代ギリシア哲学は本質を「形」と捉えていた
- 農耕馬と競走馬では触発される力が違う
- 自由とは与えられた条件に従って自分の力を上手く発揮出来る事
- 必然性に従う事が自由
- 自由の反対は強制
- 強制とは本質が踏みにじられている状態
- 能動 自分が原因になる事
- 自由とは自分が原因になる事
- 自分の力を表現している時が能動
- 他人の力を表現している時が受動
- 自由意志は存在しない
- 行為は多元的に決定されているのであって意志が一元的に決定している訳ではない
- 意識とは「観念の観念」
- 意志と意識は全く別のもの
- 現在の意志のような概念はかつては存在していなかった
- プラトンの魂の三区分{知性、欲望、気概}
- 真理の外側に真理の基準は無い
- 真理は真理自身と虚偽との規範である
- 真の観念を有すれば、それが真だと解る
- 真の観念を獲得していない人は真の観念がどのようなものか解らない